#02 認定NPO法人オーシャンファミリー

指導者:海野佳子さん

「海は面白くて楽しい」「海はすばらしい」そして「海は大切だ」を合言葉に、次代を担う子どもたち に海の環境教育を行う。地球環境の保全と持続可能な社会作りを目的に活動。


オーシャンファミリーは、葉山と三宅島(※)を拠点に子どもたちに海の体験教育を行っている認定NPOです。
「海」と聞くと経験が少ないと構えてしまいそうですが、オーシャンファミリーには海の経験が豊富な指導者がたくさんいて、子どもから大人まで楽しく安全に海に誘ってくれます。
今回、オーシャンファミリー代表の海野義明さんのパートナーで、子どもたちの体験活動の指導者でもある海野佳子さんにお話を伺いました。
 
※三宅島 ・・・ 東京都伊豆諸島に所属する火山島

 

教えるのではなく自分で「気づく」子どもを育てる

「オーシャンファミリーの活動のコンセプトは、”海で子どもを元気に、元気になった子どもが海を元気に”です。
子ども達に環境問題を教え考えてもらうことよりも、自らの体験を通して“海はすばらしい、海は楽しい、そして、海は大切。”
そう思う子ども達を育てることが大切なことだと思っています」

自然が先生。指導者が教えるのではなく自然が教えてくれる

「自然は誰のものでもなく自由な存在です。障がいを持つ子も含めて、個性豊かな子ども達が、その個性を存分に表現し楽しめる場です。指導に入る私達が教えることは何もありません。自然そのものを受入れることが、その人にとって一番の学びになると信じています」

「ただし、自然の中で安全に楽しく遊ぶためにはルールがあり、自分の身を守れるようになる必要があります。そのために指導者はサポートします」

保護者との丁寧な情報共有で活動を楽しく

個性豊かな子どもたちを受け入れるにあたって、心がけていることを伺いました。
「参加するお子さんについて、保護者の方と情報共有します。指導者が子どもの状況を理解することで、その子に対して無理なことはさせない、無駄に叱らないようになります。また、自然に周りの子ども達にも理解を促すようにしていくことで、活動全体が明るく、楽しくなります」

子どもへの理解のある指導者を増やしたい

海野さんは、ボランティア向けの勉強会を開催しています。
「オーシャンファミリーの活動にボランティア指導に入って下さる方々の経験値は様々です。日頃、子ども達と関わることがない方もいます。不安を抱えてお手伝いいただく前に、子ども達への理解があると一緒に活動を楽しむことができます」

「勉強会にお呼びしている北澤光子先生は、葉山町はじめ様々な地域でたくさんの親子のサポ―トをされてきた経験豊かなカウンセラーです。北澤先生から教えていただいた後は心がほっこりします。これからも勉強会を重ねて理解者を増やし、多くの方々に、子ども達の海の活動を手伝っていただきたいと思っています」

海で一生の糧になる最高の感動を

「自然体験は、障がいのあるなしにかかわらず、誰にとっても大きな学びであり一生の糧になります。特に海の活動は、安全サポートをしっかりしてもらうことが必須ですが、その感動は最高です。ぜひ一人でも多くの子どもに、海と仲良くなってほしいと願っています」

海で育った子どもが、大人になってもオーシャンファミリーに関わり続けるのも団体の大きな特長。写真は、三宅島サマースクール卒業生の江浪麻里子さん(鎌倉在住)がデザインしたTシャツやバッグ。江浪さんは海中写真撮影や子どもの体験活動の指導も行っており、海の感動のバトンを次の世代につないでいる。

 

 

◯認定NPO法人オーシャンファミリー Data

代表:
海野 義明
事務所:
葉山町下山口1741
活動:
平日放課後=月〜金まで小学生や5・6歳児のクラスあり。
週末クラス=月1回の小学生・ファミリーのクラスあり。
その他、単発で参加できるオープンプログラムあり。
ホームページ:
https://oceanfamily.jp

 

歴史

1953年
ジャック・モイヤー博士が三宅島に移住、島の中学校に赴任し、島の子どもたちに自然保護・保全思想にもとづいた海の体験教育を開始する。
1984年
全国の小学生から高校生を対象とした海洋環境教室:三宅島サマースクールを開始する。
1998年
それまで三宅島サマースクールを支えていたスクーバダイバーの仲間:オーシャンファミリーから海野家が事務局を継承する。
2000年
三宅島火山噴火避難先の都内避難先でNPO法人準備にはいり、モイヤー先生と海野が共同代表となる。
2005年
NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センターとして法人登記。
2020年
認定NPO法人格を取得、法人名をオーシャンファミリーに変更。